磐越西線

http://railroadman.web.fc2.com/20110731bansai/20110731bansai.html
酷い状況です。平成23年7月新潟・福島豪雨の発生要因について 〜過去の豪雨事例との比較〜 という解説もあるが、7年前の集中豪雨よりも阿賀野川水系は大きな被害になったようだ。
私の子供の頃、6・26水害(多分1980年)というのがあり、そのときも酷い雨だったが、線路まで水は上がらなかったと思う。
最近のJR各社のローカル線に対する態度は厳しく、自然災害による被害を受けた路線を修理しない例が多くある。
1.JR東日本 岩泉線は、2010年7月31日の土砂崩壊から全線復旧していない(1年間)
http://www.town.iwaizumi.iwate.jp/~iwaizumiline/
2.JR東海 名松線は、2009年10月8日の台風による被害から、全面復旧には至っていない(1年10ヶ月)(一部廃止の提案あり)
http://jr-central.co.jp/news/release/nws000410.html
3.JR西日本は、大糸線の集中豪雨による被害に対して、全線復旧まで1995年7月11日〜1997年11月29日の2年4ヶ月掛かった(平行する国道の被害も大きかったが)
http://www.pcpulab.mydns.jp/main/ooitosen.htm
岩泉線名松線は、国鉄改革関連で特定地方交通線第2次廃止対象線区であったが、代替道路未整備という理由で廃止対象から外された歴史もあり、全面復旧工事をJR東日本、東海に行え、というのも難しいかもしれない。後は自治体がどこまで必要性を考慮するか、という段階になっているんじゃないかな。
で、磐越西線だが、本州横断路線ではあるが、都市間輸送的な役割は殆ど無く、(新潟−)新津−五泉馬下が新潟の近郊区間的、喜多方−会津若松−郡山が会津地方のメイン路線(?)であるものの、馬下−津川−野沢−喜多方間は、阿賀野川が作った谷間を縫うようにして走る区間で、人口も少ない。今回被害に遭ったのが、この閑散区間
既に高速道路も開通しており、磐越西線を各自治体がどのように考えるか、見てみたい。(今回は平行する国道49号線も被害に遭っているんですけどね。)国道49号線は本尊岩(崩落の危険あり)を迂回するバイパス工事が進んでおり、それが完成すれば磐越西線の必要性は益々薄れるだろう。