『まぶらほ〜ストレンジ・フェノメノン〜』

まぶらほ』シリーズの番外長編4作目。前作『〜ディソレイション・エンジェルス〜』からの続きなのだけど、エンディングにはちょっととまどっています。これで終わりなのかなぁ、という感じ。
『〜ノー・ガール・ノー・クライ〜』『〜アージ・オーヴァーキル〜』それから『〜ディソレイション・エンジェルス〜』『〜ストレンジ・フェノメノン〜』と読みましたが、最後の2作に入ってよくわからなくなりました。私の理解力を越えてしまったかもしれません。

ところで、『〜ストレンジ・フェノメノン〜』で玖里子さんがバイクに乗るとき、免許の件が有りましたが、玖里子さんが選んだカワサキのZRX-IIは400ccなので、普通自動二輪免許で乗れます。普通自動二輪免許は16歳から取得可能で、免許を取ってから1年経てば二人乗りも可能です。玖里子さんが16歳で普通自動二輪免許を取ったとすれば、玖里子さんの年齢が高校3年生ですので17〜18歳と推測され、合法となる可能性もあります。
現在では、免許取得から3年経てば高速道路の二人乗りも可能ですが、玖里子さんは19歳未満と思われますので、ここだけは法律違反ですね。あと、東京近郊の首都高速では、二人乗り規制(禁止)区間での二人乗りは違反ですね。
http://www.shutoko.jp/safety/nirin/index.html
作品中で、カワサキ車を出して、早く走る感じを出すのなら、ZZR1400とか、ZX-10Rなどが良かったのではないかと思います。これなら大型自動二輪免許を取得(18歳以上で可能)して1年以上経たないと二人乗りできないので、「合法非合法」という点を訴えたいのであれば、目的にかなうのではないかと思います。
また、ZRX-IIをキックでエンジンを始動させていますが、ZRX-IIのエンジンはは4気筒なので、キック始動はできません。セル始動だけです。これは明らかに間違いと指摘しておきます。
まぶらほ』の世界の免許制度が現在日本と違うのであれば、以上は蛇足になりますが。